日本赤十字社 神戸赤十字病院

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診療部門

呼吸器内科

呼吸器内科の診療内容・特色

概要

呼吸器内科では常勤スタッフに加えて、岡山大学から週3日大学のスタッフクラスのメンバーが診療のため来院し、専門的な目で肺がん症例や間質性肺炎症例の治療について検討し、治療が難しい症例に関しては議論を深めております。今後もよりスタッフ間の連携を深め、胸部の悪性疾患・良性疾患を問わず、呼吸器疾患全般を診療してゆく所存です。また、肺がん領域においては主に岡山大学が主催・関連する種々の臨床治験にも参加し、新たな治療にも積極的に取り組んでおります。

特色・トピックス

呼吸器内科で最もよく行われる気管支鏡検査は気管支腔内エコーを導入し、EBUS-GSによる肺野末梢病変の診断率向上、さらにはEBUS-TBNAによりこれまで診断困難であった縦隔領域の病巣も診断可能になりました。また難治性気胸や有瘻性膿胸で外科的に対応の難しい症例に対しては、EWSを用いた気管支充填術を積極的に行い治癒に導けるようになっております。
気管支鏡件数も年間150例以上実施しており、肺がん治療数の増加、外来化学療法数の増加に繋がっております。

対象疾患

肺がん

肺がんは近年増加傾向にあり、2019年の国内統計によると男性では全がん死亡の24.4%で1位、女性も14.1%で大腸がんに次いで2位となっていますが、がんの早期発見が可能になったこと、新たな抗がん剤や分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤の進歩で治療は大きく進歩しています。
当院では、肺がんの早期発見と迅速な診断を目指して、胸部X線写真やCT上でがんが疑われれば、各症例に合わせて喀痰細胞診検査、気管支内視鏡検査、CTガイド下生検などを実施しております。そのほか、病期診断にはMRIやアイソトープ検査も可能であり、多くの症例ではPET-CTを他院に依頼し、可能な限り迅速に治療方針を決定するよう努力しております。
治療においては、化学療法(抗がん剤)は呼吸器専門医がエビデンスに基づいた標準的な治療を行うほか、手術症例は当院の呼吸器外科医師、神戸大学呼吸器外科医師とも相談の上、最適な方法を選択しています。
また放射線治療についても、放射線治療専門医の診療のもとに実施しており、がん病巣の治療のみならず疼痛などの症状緩和についても、最新の機器を備えた低侵襲がん医療センターのスタッフと相談しながら治療法を決定しております。
従って当院では、肺がんに対する診断、手術療法、放射線療法、化学療法を全て各専門分野の医師と連携を取りながら迅速に対応することができます。個々の患者さんの病状や身体的因子を考慮して最適な治療法を提案し、患者さん自身と十分話し合い、安全かつ効果的な治療が行えるよう努力しています。

成人気管支喘息

気管支喘息は早期に診断し、早期から治療(吸入ステロイド薬を中心に)を開始し、気管支のアレルギー性炎症を改善することが推奨されています。当院には日本呼吸器学会専門医、指導医が在籍しており、患者さんの重症度に応じて適切な治療を行います。気管支喘息の治療として、新たに好酸球やIgEを標的に炎症を抑えてゆく生物学的製剤も出現しており、患者さんの状態を把握した上で治療を検討しています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性呼吸不全

日本人では、慢性呼吸不全の原因疾患はCOPDや肺結核後遺症の患者さんが多いのが特徴です。
WHO(世界保健機関)の統計では、COPDは世界の死亡原因の第4位であり、今後も増加することが予測されています。また、診断されていないCOPD患者さんが多いことが知られています。
COPDの主な原因は肺がんと同様、「喫煙」です。当院は以前より施設内全面禁煙を行っており、患者さんの健康のために禁煙をお勧めし、禁煙指導外来も行っています。
呼吸不全になられた患者さんに対しては、薬物治療とともに在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法を行っています。

アレルギー性肺疾患、間質性肺炎、びまん性肺疾患、急性呼吸不全

診断、治療には専門的知識と判断が必要な疾患です。血液検査、胸部CTや気管支内視鏡検査を実施し、必要があれば呼吸器外科医師と相談の上、胸腔鏡による外科的肺生検を行い、診断と適切な治療を検討しております。
急性呼吸不全では、必要な症例はICUに入室していただき、麻酔科医師との連携の下、症例毎に最善の治療法を選択しています。

喀血・血痰

胸部CTや気管支鏡検査などによる出血部位の確認、原疾患の検索を行い、止血困難な場合には放射線科医師による気管支動脈塞栓術、呼吸器外科医師による手術を行なっています。血痰は背景に肺がんなど重篤な疾患が隠れていることもあり、大量の喀血は窒息に繋がることもありますので早急にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群

当院では簡易型睡眠時無呼吸検査器を3台用意しており、随時検査が可能です。必要に応じて入院の上、精密睡眠時無呼吸検査も行います。
治療が必要な患者さんには、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。いびき、昼間の異常な眠気、夜間の無呼吸などがあれば、ぜひご相談ください。

スタッフ紹介

呼吸器内科部長杉本 啓介(すぎもと けいすけ)

卒年昭和62年 岡山大学医学部卒業
所属学会・専門資格等医学博士
日本内科学会認定医・専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
岡山大学医学部臨床教授

呼吸器内科副部長田中 隆一郎(たなか りゅういちろう)

卒年平成23年 岡山大学医学部卒業
所属学会・専門資格等日本内科学会認定医

非常勤医師上田 裕介(うえだ ゆうすけ)

卒年平成16年 香川大学医学部卒業
所属学会・専門資格等日本内科学会認定医・専門医
日本呼吸器学会専門医

非常勤医師谷口 暁彦(たにぐち あきひこ)

卒年平成16年 鳥取大学医学部卒業
所属学会・専門資格等日本内科学会専門医
日本呼吸器学会専門医
日本呼吸器内視鏡学会専門医
日本がん治療認定医機構認定医
日本アレルギー学会専門医
日本医師会認定産業医

非常勤医師大川 祥(おおかわ さち)

卒年平成25年 香川大学医学部卒業
所属学会・専門資格等日本内科学会認定医
日本呼吸器学会専門医