当院について
医療の質(QI)について
医療の質(QI)について
QI(Quality Indicator)とは、「医療の質の指標」を意味します。
この指標は、当院以外の病院との差を示したり、優劣をつけるためのものではありません。
患者さんや地域のみなさんが安心して医療を受けられるように、医療の質の維持、向上及び改善のため、継続して自らの医療を評価するものです。
糖尿病代謝内科
外科・消化器外科
呼吸器外科
看護部
呼吸器内科
小細胞肺がん患者に対する抗がん剤治療の実施率
化学療法が主体となる小細胞肺がんにおいて、適切な治療が行われているかを評価します。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 当該入院前後の外来や入院、あるいは当該入院で、 抗がん剤が投与された患者数(実患者数) | 6 | 6 |
分母 | 小細胞肺がん(初発)の退院患者数(実患者数) | 7 | 6 |
誤嚥性肺炎患者に対する喉頭ファイバースコピーあるいは嚥下造影検査の実施率
誤嚥性肺炎の多くは、嚥下障害によって引き起こされます。
患者の嚥下機能を適切に評価することで、治療や、摂食・嚥下訓練、リハビリテーション、音声訓練を含めた摂食・嚥下障害に対する適切なアプローチにつなげることができます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 喉頭ファイバースコピー、嚥下造影検査、あるいは 内視鏡下嚥下機能検査を施行した患者数(実患者数) | 18 | 36 |
分母 | 誤嚥性肺炎患者数(実患者数) | 168 | 230 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する呼吸器リハビリテーションの実施率
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対して呼吸リハビリテーションを行うことで、運動能力の改善や呼吸困難感の軽減、QOLの向上などの効果が期待できます。
COPDの患者には、入院中から呼吸器リハビリテーションを行うことが強く推奨されます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 入院期間中に呼吸器リハビリテーションを実施した患者数 | 4 | 2 |
分母 | 慢性閉塞性肺疾患の退院患者のうち、Hugh-Jones分類Ⅱ以上の患者数 | 7 | 6 |
糖尿病代謝内科
外来糖尿病患者の血糖コントロール
糖尿病患者の血糖コントロール状態を示す指標であり、合併症を予防するには適切にコントロールすることが推奨されています。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | HbA1cの最終値が7.0%未満の外来患者数 | 395 | 476 |
分母 | 血糖降下薬が外来で合計90日以上処方されている患者数 | 982 | 1,010 |
外科・消化器外科
腹腔鏡下胆嚢摘出術後の感染症の発生率
清潔操作や抗菌薬の適正使用を含めた適切な周術期管理を行うことで、術後感染症の発生を予防することができます。
術後感染症の発生率をモニタリングし、適切な管理がなされているか確認します。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 手術当日から数えて3日目以降7日目以内に感染兆候があった患者数 | 1 | 0 |
分母 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した退院患者数 | 65 | 43 |
呼吸器外科
肺がん手術患者に対する治療前の病理診断の実施率
治療開始前に組織もしくは細胞診断によって確定診断を行い、患者の状態・希望にあった治療法を検討します。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 当該入院前の外来や入院、あるいは当該入院で、病理診断が実施された患者数 | 16 | 21 |
分母 | 肺の悪性腫瘍(初発)で手術を施行した退院患者数 | 16 | 21 |
放射線科
放射線科医がCT・MRIの読影レポート作成を翌診療日までに終えた割合
高度な医療を提供するためには、画像診断をより早く、より正確に行うことが必要です。
放射線科医によるCT・MRIの画像診断結果が翌診療日までに報告された割合を表現する指標です。
また、CT・MRIが放射線科医の監督の下に適切に行われていることを示す指標とも言えるので、実施率が高いことが望まれます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 検査日の翌診療日までに作成された画像診断レポート件数 | 18,669 | 21,190 |
分母 | 時間外検査を除くCT・MRI検査実施件数 | 18,714 | 21,241 |
麻酔科
麻酔科管理手術件数及び手術室稼働率
手術件数等の実績を確認します。


リハビリテーション科
急性脳梗塞患者に対する早期リハビリテーション開始率
早期リハビリ介入により、ADLや運動機能の改善が期待されます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 入院してから4日以内にリハビリテーションが開始された患者数 | 81 | 98 |
分母 | 急性脳梗塞の発症3日以内に入院し、入院中にリハビリテーションが実施された退院患者数 | 84 | 101 |
心大血管手術後の心臓リハビリテーション実施率
ADLや運動機能の改善、維持、向上のため、リハビリテーションを行うことは必要不可欠です。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 心大血管疾患リハビリテーションを実施した患者数 | 117 | 133 |
分母 | 心大血管手術を行った退院患者数 | 168 | 149 |
大腿骨近位部骨折手術患者に対する早期リハビリテーション(術後4日以内)の実施率
早期回復、早期退院に向けて、術後早期からの介入が重要です。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 手術当日から数えて4日以内にリハビリテーションを実施した患者数 | 80 | 89 |
分母 | 大腿骨近位部骨折で手術を施行した退院患者数 | 84 | 93 |
がん患者の周術期リハビリテーション実施率
がん治療の進行と生存率の向上に伴い、運動障害、疼痛、筋力低下などに対するリハビリテーションと同時に、機能回復に限らず患者のQOLや緩和期に関わる対応が求められます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | リハビリテーションを実施した患者数 | 102 | 121 |
分母 | 5大がんで手術を施行した退院患者数 (胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がん) | 119 | 134 |
薬剤部
薬剤管理指導実施率
薬剤師の薬学的管理指導は、薬物治療にかかる患者のQOL及びアドヒアランスを向上させ、薬物治療をとおして医療の質の向上につながります。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 薬剤管理指導を受けた患者数 | 5,867 | 6,387 |
分母 | 入院患者数 | 6,114 | 6,740 |
安全管理が必要な医薬品に対する服薬指導実施率
服薬指導により薬物療法に対する安全性や有用性を患者が認識すれば、アドヒアランスの向上に繋がり、薬物治療の質の向上が期待できます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 「B008 薬剤管理指導料1 特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されている患者に対して行う場合」が算定された患者数 | 2,244 | 2,794 |
分母 | 特に安全管理が必要な医薬品として、別表に定める医薬品のいずれかが投薬または注射されている患者数 | 2,960 | 4,228 |
退院後、医療機関に転院又は福祉施設等に入所する患者の入院中の薬物治療に関する薬剤師による施設間情報提供書の作成率
入院中の薬物治療にかかる情報(調剤上の工夫、患者の理解度、副作用の状況、処方変更内容等)について転院先と共有し、よりシームレスな連携をとることで、医薬品に関連した医療安全の向上及び薬物治療の質の向上が期待できます。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 薬剤師が施設間薬剤情報提供書を作成した件数 | 821 | 993 |
分母 | 退院後に医療機関に転院または福祉施設等に入所した患者数 | 999 | 1,251 |
連携充実加算算定率
抗がん剤注射による外来がん化学療法において、地域の医療機関と連携し、治療内容や副作用を情報共有することで、シームレスな薬学的管理を実践し、安全ながん化学療法を継続して実施します。

R2年度 | R3年度 | ||
分子 | 連携充実加算を算定した延患者数 | 367 | 873 |
分母 | 外来化学療法加算1(1)抗悪性腫瘍剤を注射した場合を算定した延患者数(月1件) | 448 | 933 |
看護部
専門領域看護師数
当院の病院機能や医療・看護の質を維持・向上するために、当院が必要とする専門領域の看護師育成に力を入れています。
各専門領域の役割モデルとして活動し、看護実践を通して臨床現場の場面で看護師へ直接サポート、看護師に対しコンサルテーションを行います。
特定行為研修修了者は、チーム医療を推進し、看護師が特定の分野でさらに役割を発揮します。
スペシャリストの在籍は、多様な患者や家族のニーズに対応し、患者サービスの質向上に繋がるだけでなく、看護職の人材育成にも繋がり実践能力が向上し、看護の質評価の1つの参考となります。
☆認定看護師・認定看護管理者
領域 | R2年度 | R3年度 |
感染管理 | 1 | 3 |
集中ケア | 3 | 3 |
がん化学療法看護 | 1 | 1 |
がん性疼痛看護 | 1 | 1 |
脳卒中リハビリテーション看護 | 1 | 1 |
手術看護 | 1 | 1 |
認知症看護 | 0 | 1 |
計 | 8 | 11 |
領域 | R2年度 | R3年度 |
認定看護管理者 | 2 | 2 |
☆特定行為研修修了者
区分 | R2年度 | R3年度 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 0 | 3 |
呼吸器(長期療法呼吸療法に係るもの)関連 | 0 | 1 |
計 | 0 | 4 |