当院について
院長挨拶
院長挨拶

令和7年4月1日付けで院長に就任いたしました築部卓郎(つくべたくろう)です。出身は兵庫県、昭和60年に神戸大学を卒業しました。専門領域は外科で特に心臓血管外科です。大学卒業後は神戸大学病院、兵庫県立淡路病院、兵庫県立こども病院で研修を受け、その後は大学病院で心臓血管外科の研究や臨床に携わってきました。その間に米国のHarvard大学に留学し心臓外科トレーニングを受けました。
平成15年7月に心臓血管外科部長として、新規開院しました神戸赤十字病院・兵庫県災害医療センターに赴任し、心臓血管外科部門の立ち上げと、虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、末梢血管疾患に対する手術を担当してまいりました。特に当院の強みの緊急疾患に対する手術治療に力を入れ、急性大動脈解離に対する緊急手術など多数執刀しました。令和3年4月に副院長に就任し、病院経営を中心としてさまざまな分野の運営・管理業務を経験して参りました。これからは、病院全体の運営・管理を担当する立場となり、身の引き締まる思いです。
さて、日本の医療界は高齢化社会に対応すべく、第8次医療計画、地域医療構想に基づく病床機能の再編が進められ、さらに新たな地域医療構想では入院医療だけでなく、外来・在宅医療、介護との連携等を含む、医療提供体制全体の課題解決を図るとされています。当院も存在意義のある病院と認められるように、社会のニーズに応じた変貌を遂げる覚悟が必要と感じております。
地域の皆様の支えにより、おかげさまで当院は開院後23年となりました。同じ区内にあります大学病院や中央市民病院に準ずる内容の医療が提供できるレベルに成長して参りました。さらに高いレベルを目指して病院の質を高めていきたいと考えております。病院理念である「わたしたちは、医の倫理と人道・博愛の赤十字精神に基づき、皆さんの健康に奉仕いたします。」に基づいて、安全で高度な医療を提供する体制を整えるとともに、患者さんやご家族から求められる良い医療を目指します。地域住民や近隣の医師との調和を重視し、信頼される安心な医療を提供することを私たちの使命とします。さらに、赤十字の使命である国内外の医療救護活動を継続していきます。そのために、職員が安心して働きやすい環境整備に努めたいと考えています。
これからも、皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
令和7年4月吉日
神戸赤十字病院
院長 築部卓郎